英語のギモン

【untilの意味】訳語でなく、イメージでとらえましょう【ネイティブは前から読みます】

学校で習った英語には、ネイティブの感覚と少々ずれるものがあります。
その一つが、untilです。

untilといえば、「~まで」と覚えていませんか。たとえば、

The meeting went on until 6:30.  [ロングマン英和辞典]

なら、「会議は6時30分まで続いた」って訳しますよね。
でも、これって、後ろから読んでいませんか?

あ…そうかも。

untilのあとを先に訳して、「~まで」としてから、前に戻っています。でも、ネイティブはみな、前から読んでいます(当たり前ですけど)

そういえばそうだね~。

「The meeting went on」までで、「会議は続き」、「until 6:30」で「やがて6時30分になった(そしてお開きになった)」。

untilの意味は、「どこかの時点までずっと続くこと」です。その時点になったら終わり、とも言えます。

微妙なちがいに感じるかもしれませんが、ことuntilに関しては、前から読むか、後ろから戻るように読むかで、けっこうちがいが出ます。

ぼくも学校を出て翻訳の仕事をはじめてから、それを知りました。最初は慣れないかもしれませんが、前から読む習慣をつけると、英語を読むのがぐっと楽になります。

練習のために、もう一つ例文をみてみましょう!

Beat the butter and sugar together until fluffy.
バターと砂糖をふわふわになるまでかき混ぜます。 [ロングマン英和辞典]

この日本語訳も、後ろから訳していますよね。自然だし、日本語ではこれでOKです。

ただ、ネイティブはあくまで前から読みます。
「Beat the butter and sugar together」 までで、読んだ人は「バターと砂糖を混ぜるのか」と思う。で、「until fluffy」で「しばらく混ぜるとふわふわになるんだな」と。

しばらく」とか「ずっと」とか「やがて」とか、そんな言葉がuntilには似合います。until一語で、あるていど、時間の経過を示すんです。

こんな風に、前から読んでいく感覚をぜひ、覚えてください。
ただし、日本語に訳すとき、前から訳すか後ろから訳すかはケースバイケース。こればかりは文脈次第なので、しっくりくる方を選びます。

ちなみに、untilを品詞で分類すると、前置詞か接続詞です。品詞の名前はべつに覚えてなくてもいいんですが、いちおう、前置詞の場合はあとに名詞がきて、接続詞の場合は文がきます。

とくに大事なのが前置詞の方です。前置詞は日本語の「てにをは」に当たるもので、ぼや~んとして意味が広いので、訳語で覚えるのは厳しいものがあります。untilにかぎらず前置詞をイメージでとらえられるようになると、英語の読み方が変わってきますよ。

といっても、学校ではたいてい訳語で教えるので(いまはわかりませんが、ぼくの時代はそうでした)、いきなりそう言われても困りますよね。そこで、まずはざっくり理解しましょう。こんな本がおすすめです。

『前置詞キャラ図鑑』

(キャッチーなイラストがたっぷり! 「until」はP.130に掲載)

『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』

(ベストセラーになった英語の読み方を書いた本ですが、巻末に10ページほど前置詞を図解しています。これをざっと読んでおくだけでもちがうはず。ただ、untilは取り上げていません)

 

ちなみに、untilとよく似た語に、tillがあります。スペルが簡単なことから想像できるように、tillの方がくだけていて話し言葉。untilの方があらたまっていて、文章でよく使います。ただ、この区別はそんなに厳密ではありません。

 

(この記事の例文はどれも『ロングマン英和辞典』から拝借しました。口語英語の用法を確認したいとき、いつも真っ先に見るのがこの辞典です)。

 

【2020年6月27日追記】

『すてきなさんにんぐみ』という絵本(ご存じですか?)の、原作(英語)を読んでいたら、ちょうどuntilが出てきました。


 

The children grew until they were old enough to marry.

こどもたちは すくすく そだち、 つぎつぎに けっこん (いまえよしとも やく)

ここのuntilもやはり前から読みます。もし後ろから読もうとすると、

こどもたちは、けっこんできるとしになるまで、そだちました

のようになり、変ですよね。前から読んで、The children grewまでで、

こどもたちは(すくすく)そだった

until they were old enough to marry.で、

そしてやがて おとなになって つぎつぎけっこんしていった

となります。

前から読んだ方が絵本も楽しめますね。